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19年度プロ野球シーズン振り返りと来季の展望【DeNA】

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2018 

18年度プロ野球シーズン振り返りと来季の展望【DeNA】 - 渋井式モデリング

 

今年も成績を見ながら一言ずつ書いていきます。最近セイバーにかぶれ始めましたが、スポナビからのみの引用になります。たまにUZRとか言ってても許してください、データは専門のサイトにありますので。では、前回同様先発投手から、渋井主観で抜粋した選手たちを見ていこう。

 

 

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#11.東克樹

前年新人王を獲得し二桁勝利を挙げた2年目左腕。今年もエース級の活躍を期待していたが、コンディション不良で7試合の登板に留まる。しばしば150km出ていた直球も今年は140km付近の球速と大幅ダウンした影響か、奪三振率が落ちた。チェンジアップは相変わらずの切れ味だが、直球の球速が落ちた影響で昨シーズンほどの武器とはならなかった。1年目の投球が戻れば活躍できるはず、来シーズンは1年通してローテーションを守って欲しい。因みに7試合で4勝は普通に良い成績だが、期待値から見ると物足りない。

 

#14.石田健大

先発枠に入れるか迷ったが、こちらでは先発石田の振り返りをする。中継ぎとしては別項にて。先発としては、主に5回1失点とイニングは稼げないが安定したピッチングを披露した。昨シーズンと違うところは、ペース配分を気にして打たれることがなくなったことが大きい。元々のポテンシャルの高さが中継ぎを経験して先発としても発揮されたのだろう。逆に、高い中継ぎ適性のために便利屋扱いされたのが今年の起用である。便利屋と言うと半レギュラーの扱いのように聞こえるが、石田は1軍になくてはならない存在であり続けた。先発、中継ぎ共に足りない中、穴埋めに奔走しとても助かったが、この状態で先発専念したらどうなるのか気になりもする。

 

#15.井納翔一

昨シーズンは先発への再転向後に存在感を発揮したベテラン。今年もローテの柱を期待したが、成績は低迷し、15登板に終わった。しかしそのイニングイーターぶりは健在で、70イニングを稼ぐ活躍を見せた。個人的に、防御率は悪いがイニングを稼げるタイプは渋井評価が高くなる傾向がある。これは単に好みだが、リリーフを酷使するDeNAにはこの評価軸は上手くマッチしているのではないかと勝手に思っている。投げている球はまだまだ通用すると思っているので、これからもローテを支えてほしい。あと、投球テンポ上げて欲しい。ベテランらしい投球が見たいが、現役に井納より長い先発がいないので見本がいない。三浦二軍監督の出番では?

 

#16.大貫晋一

2018ドラフト3位の大卒社会人ルーキー。打たせて取るピッチングとの謳い文句で入団した即戦力だが、感じたのはアマで三振取れないレベルは、プロでは厳しいということ。三振が取れないために粘られて、球数が嵩みイニングを食えない。これといった武器が無いのも辛いが、球速が上がれば井納と同じくらいまでは行けるのではという期待はある。140km後半届くかどうかの直球では打たれても150km届けばスプリットもツーシームもより生きると思う。DeNA2軍は球速アップには定評があるので、オフにどこまで速くなるかにかかっているだろう。今シーズンは満足まではいかないもルーキーとしては十分な成績を残してくれたので、さらなる飛躍を期待しています。

 

#21.今永昇太

自身初の開幕投手を掴んだ元エース。3年目の昨シーズンに悔しい思いをしただけに、気合いの入った今シーズンであったと思う。オフのオーストラリアでの無双ぶりは気持ちのいいものがあり、オープン戦でも好調で期待十分だった。投球フォームを2年目までのものに戻して迎えた今季、再びエースと呼ばれる存在へ舞い戻った。終盤息切れは見せたものの、シーズン通してローテーションを守りきり、チーム最多の13勝を挙げる活躍を見せた。2回完封も記録し、25登板中17回のQSを記録するなど長いイニングを投げられる文句のつけようの無いエースであった。

 

#26.濱口遥大

ドラ1左腕トリオの四球が多い方。150kmの直球とブレーキの効いたチェンジアップで空振りを取る投球が持ち味。高い奪三振率は今シーズンも健在だが、球速が出なくなった。140km前後のストレートと120km前後のチェンジアップになったが、何故か成績は向上。そして怪我が増えるという、球速が落ちたにしてはよくわからない成績になった。2完封を記録し、イニングを稼げるかと思いきや不安定な投球ですぐに降りることもしばしばあり、いつものって感じだ。調子が良く極端なのはもういいので、シーズン通してローテーションを回して欲しいところ。

 

#27.上茶谷大河

2018ドラ1右腕、東洋大三羽烏の一人。高い完成度の投球が売りの即戦力。二桁勝利を期待したが勝利数は7勝に終わる。しかし、今シーズンを通してローテーションを守ったのは今永の他には上茶谷のみであり、エース級ではないにしろ、安定した投球はとても評価できる。なお、今季1度完封勝利している。直球の球速は145kmほどだが、コントロールの良さとカットボールで打たせて取っていたという印象。スプリットやスライダーも使っていたが、まだあまり武器にはなっていないか。オープン戦で使っていたカーブやチェンジアップ、フォークはたぶんやめたのだろう。完成形は大瀬良と思うが、どうだろう。

 

#30.飯塚悟史

昨オフの指定強化選手の高卒5年目。大卒1年目と同じ年齢になるということで、また昨シーズンにはそれなりに期待できる投球だったため期待の若手枠だったが、今季は先発で炎上し、中継ぎでも全く通用せず不本意なシーズンを送った。中川の台頭もあり、急激に首が寒くなったなという印象。下位指名の高卒という、ダメでも仕方ないと思われがちな立ち位置だが、一度期待できるところまできたのだからまだいけるだろ、と思いたい。先発がダメでも、中継ぎで生き残れるならその道もある。三嶋はそうだったしね。

 

#42.E.バリオス

契約満了にて自由契約選手となった。シーズン終盤は働けただけよかったか。昨シーズンはケガするまで谷間としては素晴らしい成績だったため、今年もそれなりを期待していたが、オープン戦からボコボコでシーズン序盤に仕方なく上げても打たれると、外国人枠を余らせる大誤算。日本で長いので、何処か取るところあるなら少ししたら日本人として使えるとだけ。

 

#48.京山将弥

昨シーズン6勝を挙げた期待の高卒3年目。直球の球速を5kmほど上げ今シーズンに臨んだが、昨シーズン以上に打たれ、一度も勝ちを得ずにシーズンを終えた。カットボールとチェンジアップを見切られカウントを悪くして歩かせるか、直球を狙い撃たれて失点のパターンが多い。被打率は同じくらいの大貫が一応はやれているのは、四球が少ないからだというのがよくわかる。まずはコントロール、良くならないなら球の質を上げるしかない。

 

#59.平良拳太郎

昨シーズン終盤に可能性を見せたサイドハンド右腕。今年は肘の違和感で他先発左腕と共に出遅れるが、6月に戦列普通すると、5,6回までしか投げられないものの、毎回0か1失点しかしないとても安定したピッチングで試合を作った。だが8月以降体力が尽きたのか次第に打たれ始め、最終的に防御率は4点台で終えた。また、例に漏れず去年より球速が落ちている。去年も出始めて活躍したのが9月であり、シーズン通してどころか半分も保たないのは予想外だった。スタミナ強化が今最も必要な練習だろう、投球は既に1軍レベルなのだから。

 

先発まとめ

実績ある選手の多くが怪我で離脱する中、谷間の先発がよく繋いでくれたと思う。また、リリーフに多大な負担を与えたことは、次のリリーフ登板数を見て貰えばわかると思う。去年同様投手力のチームだったが、去年より指標が悪化しているのは明確な不安材料だ。

 

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#14.石田健大

ワンポイントからロングリリーフまでこなし更には先発まで回ったまさしく便利屋。どこポジションでもそつなくこなし、フル回転でブルペンを支えた。昨シーズンからの大幅な進化は、元々短いイニングであれば活躍できるポテンシャルを明らかにしただけだろう。来年は先発かリリーフかどちらをメインにするか、今から楽しみな選手。個人的にはリリーフが好き。

 

#17.三嶋一輝

18年シーズンよりリリーフ転向し、勝ち継投まで上り詰めた苦労人。剛球で打者をねじ伏せ、先発上がりのスタミナで連投もこなす、とりあえず困ったら出しとけ枠1。今季は防御率は振るわなかったが、70登板されられるリリーフがどれほど貴重かということだ。2年連続で酷使したのでいつ壊れてもおかしくないが、いないとブルペンが崩壊するキーマン。生きて。

 

#19.山崎康晃

昨シーズンに引き続きセーブ王を得た球界を代表する、ハマの守護神。セリーグで一年クローザーの地位にいたのは山崎だけという事実。このリーグ終わってんな。セーブ数は30と少ないが、60を超える登板で接戦時の強さを支えた。特に交流戦では連投に次ぐ連投も、安定した強さでセーブを荒稼ぎした。交流戦勝ち越しの投の立役者。将来的なポスティングも宣言しており、それまで9回のマウンドを守ってほしいとしか言えない。球場でヤスアキジャンプをしに行こうな。

 

#24.齋藤俊介

今年から本格稼働した大卒社会人のサイドハンド。主にリリーフ登板し、長いイニングを投げた。先発として出場した実質ブルペンデーでは責任投球回を投げ試合を作る活躍を見せた。先発陣はどうせ揃わないので、先発調整で開幕を迎えるのもいいかもしれない。というより、先発で見たいだけである。

 

#34.平田真吾

そろそろ見切られるのではと感じ始めた元ドラ2。平田が上がってきたらブルペン事情は厳しいとわかる。

 

#35.三上朋也

元守護神の不動のセットアッパーだったが、故障で出遅れ、更に5月に手術をし秋まで離脱していた。復帰後も調整不足が目立ち、期待された働きは出来なかった。来季は万全の状態でかつての輝きをまた見たい。

 

#41.櫻井周斗

期待の高卒2年目左腕。元々先発として育てていたが、リリーフ崩壊により急遽学徒動員により1軍に引っ張り出された。高卒2年目としては十分すぎる成績を残したが、やはり先発で花を咲かせてほしい。3年後にローテーション定着していたら嬉しい。山本由伸ルート辿ってもいいんだぞ?

 

#46.田中健二

登板なし。トミージョン手術を決行し、来季は育成選手として迎える。

 

#47.砂田毅樹

昨シーズン70登板したひだりのワンポイント。悲しいことに無事壊れる。とりあえず1年休めたから、隔年でいいから活躍を見せて欲しい。生き返れ…生き返れ…。

 

#53.S.パットン

クローザーに繋げる8回を守るハマの将軍。昨シーズン山崎とあまり変わらない素晴らしい成績を残し、2年契約の1年目として迎えた今季は一転、敗戦処理以下の一兵卒に成り果てた。元々適度な荒れ玉Pだったが、只の四球マシンと化し、置きに行って痛打されるよく見るパターンから抜けられなかった。8月には冷蔵庫との死闘を演じ敗北、そのままシーズンを終えた。ブルペンが厳しくなったのはだいたいこいつのせい。なお、中継ぎ陣で屈指の奪三振率を誇るが基本直球が高めに浮いてるので、三振か長打かという感じ。今季はケガせず働いて欲しい。

 

#58.武藤祐太

中日を戦力外になり、DeNAに移ってから3年目のシーズン、大幅に飛躍を遂げた。コントロールの良さと、それなりのスライダーとスプリットで打たせてとるタイプ。後半は疲労の溜まった三嶋やエスコバーに代わり接戦時やリード時を任されるほど安定したピッチングを見せた。何でこんな選手を戦力外にしたんだ?複数年通して働けるか、期待したい。

 

#62.E.エスコバー

日ハムからトレードで加入した剛腕左腕。今季は主にセットアッパーとして、70を超える登板で接戦時の強さを支えた。今年最速160kmを記録したNPB最速左腕だが、間隔を空けると逆に打たれる投げたがりのため、酷使が激しい。一時期休ませるために2軍に落とすほどラミレスが酷使を認めている。外国人枠を余らせなければ、休む機会も増えるだろう。というか休ませないと壊れる。

 

#65.国吉佑樹

オープン戦で161kmを記録した育成の星。ただ安定感に欠け、直球はシーズン最後まで160kmを記録することはなく、150kmも出ない日もありコンスタントに球速が出せればより良い成績になるだろう。直球で押すスタイルかと思いきや、カットボールとスプリットを多投する変化球P。変化球はいつもそこそこで安定しているので、それを使いたいという気持ちはわからなくもない。来シーズンは160kmを何度も見せて欲しい。

 

#68.藤岡好明

サイドハンドのベテランにこにこおじさん。今季は最後まで敗戦処理として安定した投球を見せた。なお被打率やWHIPを見ればわかる通り、勝ちパターンとしては使ってはいけない。とはいえ、防御率1点台は唯一だ。なんとなく抑えるコツを、他投手に伝授してほしい。

 

#94.笠井崇正

育成上がりの直球で押すスタイルが特徴の右腕。150kmのストレートとスプリット、それに2軍に長くいると皆習得しているカットボールで戦う。ガタイが良いので、国吉になる素質はあると思う。期待株。

 

リリーフまとめ

先発が昨シーズン同様崩壊している中、多くのイニングを投げ試合を作った。これまで活躍していたリリーフの多くがいなくなったことで、見込みのある救援も多く出てきた。ただこのような使い方を続けていると焼け野原になるのは目に見えているので、まだまだ投手への注力は必要だろう。

 

 

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#2.J.ロペス

不動の1塁手。守備は連続無失策記録こそ途切れたものの、魔送球をいくつエラーから救ったかは数え切れない。ただやはり衰えはみえる。打撃では打率を大きく落としたものの、30HRに到達し、打点も84と中核に相応しい。しかし出塁率は3割を切る状態であり、そろそろ上位に置くにはきついか。6,7番あたりに置ければ恐ろしいと思う。2018西武の中村みたいな。関係ないけど将来的に監督やりそう。

 

#44.佐野恵太

4番でスタメン出場も果たした元代打の切り札。勝負強いバッティングで打点を稼ぎ、広角に打ち分ける打力も持つ。なお打撃スタイルはロペスと同じ早打ちで振り回すタイプなので、ポスト筒香とするには不安が残る。それでも、新しくキャプテンに就任し、チームを引っ張っていく立場になった男に、期待するのは当然のことだ。渋井のお気に入り、ユニ買いたい。

 

ファーストまとめ

攻守に衰えが見えてきたロペスの後釜もしくは併用候補が必要になってきた。その候補がソトや佐野、新戦力のオースティンなのは間違いない。幸いにもレベルの高い争いをしているが、フリースインガーしかいないのは考えもの。確かに、ホームランが一番チームのためにはなるが。

 

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#0.中井大介

第83代読売巨人軍4番打者。そこそこの打撃とそこそこの守備と高いユーティリティ性を備える。守備寄りのセカンド候補だが、後半戦では得意な対左腕に対してもルーキー伊藤裕季也に劣ったため主に守備固めに起用された。特に守備が良いわけでもないが、横浜の攻撃型セカンドはソトなので相対的に守備型。捕手と遊撃以外はこなせるのでベンチに置いておくと勝手が良い。外野は余り気味なので内野が出来ると1軍入り出来る例、去年の倉本の枠。戦力外になった割にかなり「使える」ので、巨人産は積極的に拾っていけ。でももうひと花咲かせられない?

 

#4.伊藤裕季也

1年目のドラ2大型内野手。ドラフト直後の評価では専ら1塁専との評価だったが、ファームで2,3塁を守っておりそれなりにはなりそう。もちろんまだあまり上手くはない。ちなみに横須賀の1塁はもう終わった選手が辿り着くところなので、セカンド、サードコンバートはなんら不思議ではない。特筆すべきはその高い長打力であり、広角に長打を打てるセカンドは一番欲していた人材。まだまだ荒削りなので、確実性を高めていってほしい。完成形は浅村だぞ。これは自慢なんですが、2打席連発の試合で現地にいました。なのでとても思い入れがある。ユニ買いそうな選手。

 

#5.倉本寿彦

みんなのアイドル背番号5。その人気は高く、2軍戦の中継からもたくさんのGIFが生産されている。真面目に書くと、単純に能力が足りずに居場所がなくなった。守備はもちろん、打撃ももはや柴田の方が良いレベルになり、内野全般の守備固めも中井に取られた。身体は頑丈なので、あとは試合で活躍するだけなのだが…

 

#7.石川雄洋

チームの精神的支柱の元キャプテン。今季のDeNAはチームとして好調だった時期が丁度石川の1軍帯同時と被っている。10連敗を脱した逆転弾は、まさしくチームのターニングポイントとなった。また、走塁のスペシャリストでもあるため、石川が居ないと代走に乙坂などが出てくることになる。Deファンにしかわからない、居なければならない選手。ベテランとしていい味を出している。なぜ背番号を変えたのかは謎。

 

#31.柴田竜拓

打撃が伸び悩む守備要員。打てればすぐにスタメンになれる。今年も守備固めから始まったが、後半からは対右opsの高さを発揮して伊藤裕季也と共にセカンドで併用された。最終的にopsは7割を超え、規定未到達ながらもジャンプアップの兆しを見せた。ともあれ、将来的には大和の後の遊撃を守るだろうから、左に極端に弱い状態は直したい。通年でops.650くらいやってくれないかな、いやできるぞ。

 

#99.N.ソト

今季は本格的にセカンドを守るようになったため、こちらへ。打つ方は期待通り、43HRでホームラン王、108打点で打点王を獲得した。多少打率は落ちたが、うまく適応出来ていると言える。問題の守備は、思ったより悪くないといった印象。範囲は狭いしぎこちないが、致命的なエラーを連発するかと思われたところ、意外と安定した守備を見せた。むしろ、外野の方が下手である。さすが本職サードだけある。来シーズンが契約最終年のため、今後どうなるかがかかっている。あと5年くらい居てくれ。

 

セカンドまとめ

守備だけなら柴田がいるのだが、打てるセカンドが欲しい。最近のファームでは埋まらないセカンドに延々とコンバートしており、巨人のどんぐりーずより一段以上低い争いが繰り広げられている。(パワプロで2軍内野手の適性を見てみればわかるが、だいたいセカンドは出来る。)打つだけならソトでいいが、どちらもそれなりに出来る選手がいかに貴重かdeファンはよく知っている。

 

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#51.宮崎敏郎

バットコントロールの巧みな安打製造機。打率と長打を両立しクリーンナップに欠かせない。今季は序盤こそ不振に苦しんだが、終わってみればチームトップの打率を残し元首位打者の意地を見せた。ただ本塁打は昨季から10本近く減らし、出塁率は.334と強打者と呼ぶには相応しくない数字になった。また、守備面でも横っ飛び出来ないため極めて狭い守備範囲となり、12球団ワーストのUZRを記録。前年GG賞を獲っただけに残念。宮崎の怪我で急遽サード復帰した筒香の方がいい動きだったレベル。来シーズンは打撃守備共にかつての輝きを取り戻したい。

 

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#9.大和

安定した高いレベルの守備で魅せる守備職人。今年も捕殺を量産し、正遊撃手の座を守りきった。ただ、やはり年齢には勝てず疲労からくるプレーも目立ってきた。大和は疲れてくると、まず打てなくなり、次にエラーが出るわかりやすい疲れ方なので、適宜休ませて使って欲しい。代わりの遊撃手も柴田がレギュラーとして目処がついており、大和が左に強く柴田が右に強い併用しやすい状況が出来ている。また、通算打率より得点圏打率の方が高いクラッチヒッターぶりも見ていて楽しい。サヨナラ打2回、現地にいたかった。

 

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#10.戸柱恭孝

フレーミングに定評のある左打ちの元正捕手。問題はよく後ろに逸らすこと。ついでに、打てない。併用ならいいが、ずっとは使えない。もう少し、打てるようにならないだろうか?

#29.伊藤光

光の抱擁を求めて先発は完封を目指している。待望の(平均的に)打てて守れる捕手、当然正捕手。何が良いかと言うと、OPSが.7を超える打力と、平均的な壁性能。これが本当に必要だった、お前が必要だ(三原)。

#39.嶺井博希

打率は低いがたまのパンチ力がある捕手。なお、その長打も光に負ける模様。ワンバンは逸らさないがノーバンの変化球はこぼす。流し打ちが上手いので進塁打を打てると思いきやゲッツーを量産するくらいの上手さ。戻ってきた高城と1軍枠を争うことになるか。

#50.山本祐大

期待枠。素早い送球と、期待の持てる打力が魅力。一昨年初打席初本塁打、今シーズンサヨナラ打と何かを持っている。将来的に.270ops.700くらい打ってほしい。アベレージ型だと思う。

 

捕手まとめ

ありがとう伊藤光さん(*^◯^*)また、またドラフトで高卒捕手を取ったので山本益子吾妻の若手組が数年後でてくると嬉しい。それまで光で繋ぐしかない。サンキュー伊藤光さん。

 

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#1.桑原将志

GGまで獲った元センターのスタメン。最高の守備と通年で見ればそれなりの打撃を見せてくれる、とはいかなくなった。守備は変わらず良いが、もう全く打てないのでどうにも使う場所がない。まだ若いのでチャンス自体はあるが、ここまで来るとトレードの弾になりそうな気がしてならない。盗塁が上手いので定着出来れば打線に厚みが増すのだが…

 

#3.梶谷隆幸

攻走守揃ったベテラン。今シーズンは序盤不振で2軍暮らしが続くも、1軍復帰した8月以降は素晴らしい活躍で不調のチームを支えた。ケガせず通しで出場すれば必ず結果を残す選手でもあるため、外野のキーマンの一人である。通算100号HRおめでとございます。

 

#8.神里和毅

中堅手として今季最も多く先発出場したリードオフマン。俊足と広角への打撃で長打を量産する。問題は三振が多すぎることと、調子の波が大きすぎること、盗塁が足の速さと比較して絶望的に下手なこと。守備はとても広い範囲を持ち指標はいいし、見た感じも悪くない。完全に桑原の生まれ変わりである。追い込まれるとほぼ三振のため、当てるバッテイングを磨いてほしい。足が速いから、内野安打が目に見えて増えるはず。盗塁に関しては、桑原がはなり上達した結果を見ているのでそこまで悲観していない。とにかくまずは安定してほしい。横浜にはリードオフマンが育たない呪いでもあるのか。将来の1番は森が担ってくれ。

 

#25.筒香嘉智

メジャータンパベイレイズに移籍したキャプテン。今年は5年ぶりに3塁を守るなど柔軟な起用をされた。レフト守備ではバレンティン以下のひどい有様だが、打撃では確実に打線の中軸である。長打と高い出塁率は他の選手で及ぶ者はいない。中盤以降2番起用が多かったが、適正打順だと個人的には思う。ホームランバッターはたくさん出塁できる筒香の後に置くべき。私は2番最強打者論者なので、2番京田や牧原は叩きます。少し話が逸れたが、筒香の穴は絶対に埋まらない。打線の迫力は確実に落ちる。守備を含めて、どれだけ穴埋めできるかがカギだろう。

 

#33.乙坂智

勝負強い打撃で存在感を発揮した中堅外野手。OPSは7割に届かなかったが、好感触でシーズンを終えたのはその高い得点圏打率のおかげだろう。守備もよく、濱口の完封を手助けした好守備は未だ忘れられない。確かに良い選手なのだが、スタメンで使うかというとそこまでは至っていないか。代打代走守備固めとベンチに置いておくにはとても使いやすいのも問題。もう一歩二歩進化すればとも思うが、そうなると梶谷が増える感じか。兄貴分の筒香が抜け、どう変わるか注目したい。

 

#37.楠本泰史

2019オープン戦首位打者を獲得した期待の若手。大学代表で4番も打ち、打撃に関しては光るものを持っているが、スタメンで使われ守備ボロが露呈。元々肩の故障持ちとは知っていたが、他もあんまり。バットコントロールが良い守備ボロというと、宮崎が同じタイプか。問題は楠本にそこまでの打率がまだないことと、長打もそこまでな点。勿論まだプロ2年しか経っていないため、これからの成長に期待したい。なお、2軍では無双していてやることがない帝王ルートに入りかけている。もっとポジらせろ。

 

#44.佐野恵太

1塁欄を参照。

 

#52.細川成也

横須賀が誇るプロスペクト。今季も終盤に1軍に上がってきて少し使われた。長打力が魅力の長距離砲という触れ込みだったが、どうやら最終形はそこではなさそうだ。打率とそれなりの長打、高い出塁率と、期待する姿は鈴木誠也だろうか。ポテンシャルの高さは随所に見せており、2軍成績も順調に上がってきている。もう後は1軍で戦力になるだけだ。筒香が抜けた今、大きなチャンスなのは間違いない。むしろ、分水嶺だ。

 

#63.関根大気

2代目メキシコの英雄と化した2軍の帝王筆頭。ファームで打撃と守備が非常に高いレベルで安定しているが、1軍では守備しか機能しなくなるどこの球団にもいるパターン。環境を変えれば良くなるか?トレードの弾になりそうな感じはある。

 

#99.N.ソト

2塁手欄参照のこと。それにしても外野守備がひどい。

 

外野まとめ

筒香が抜けた外野であるが、期待できる選手はとても多い。今はまだ力が足りないが、筒香に匹敵するレベルになれる選手はいる。ポジが止まらないが、数年してそのままだと途端に悲惨になるのでモノになってほしい。

 

 

 

数ヶ月かけてここまで書き上げたが、書き始めた時はオープン戦が始まるまでにUPしていないとは思わなかった。既に試合結果などでポジポジポジネガしたりしている。これがとても楽しいので、はやく公式戦が始まれとしか思えない。既にオープン戦のチケットは取り始めたし、土日にあればどんどん行くぞ。ついでに、ハムファンの渋井はどこかで拉致するので覚悟の準備をしておいてください!他渋井も参加は歓迎です。最後に、シーズンのターニングポイントとなった試合を2つ挙げて終わります。では、また球場で。

 

 

4/29 東京D 対読売巨人

勝:国吉 敗:宮國

巨 3 - 5 De

10連敗を止めた1戦。この日1軍に昇格した石川のホームランで逆転し、そのまま抑えきった試合。序盤の失点からずるずると負ける雰囲気を漂わせていたが、元キャプテンの意気に目が醒めた。この後すぐにまた5連敗するのだが、もはや負けに慣れたナインはおらず、5月後半からの好調を作り上げた一戦。精神的支柱とはこのような選手だ。

 

8/12 神宮 対ヤクルトスワローズ

勝:マクガフ 敗:山崎

ヤ 5x - 4 De

守護神山崎康晃が若き主砲村上に痛恨の逆転サヨナラホームランを浴びた1戦。伊藤光、宮崎などの主力が相次いで離脱するも、好調を維持していたDeNAの勢いを完全に殺した、ダメージの大きな試合となった。攻守の弱体化がこの試合以降誤魔化しきれなくなり、このカードは全敗。対広島勝ち越しの後、京セラドームでまたも3連敗。最小0.5ゲーム差まで詰め寄ったが、以降広がり続けることとなる。

 

おまけ

2019シーズン1現実逃避に使える試合

9/19 横浜 対広島カープ

De 11x - 8 広

最大7点差から追いつき、最後はソトのサヨナラホームランで勝利した1戦。なお、この試合の打点は、ソト6打点、梶谷5打点の二人だけで稼いでいる。はっきり言ってこの試合は麻薬なので自制しないと時間がなくなる。それにしても、2017は3試合連続サヨナラ勝ち、2018は筒香宮崎ソトの3者連続ホームラン、そして2019は7点差をひっくり返しサヨナラ勝ちと、夏のハマスタ広島戦は何かが起こる。

 

 

以上、書き始めたのは9/28なのになぜこんな時間かかったのか。これからブログの更新はこんな感じなので、自分が更新した時についでに見てください。それでは2020シーズンDeNAベイスターズの優勝を願いまして、締めたいと思います。

 

NEW GENERATION IS HERE.