渋井式モデリング

プラモデル製作記。他いろいろ。

プラモを作ろう 飛行機模型編4(32-4)

今回で完成です。

 

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ウォッシングの前にやることがあります。この機体には元となった写真があるのですが、キットの中のものだけでは実際の機体と違う部分があります。それが垂直尾翼にある謎のマークです。

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尾翼に何かありますよね?このナチを連想させる謎の卍に似たマークは欧州では使用を禁止されています。企業がこの謎のマークを商品に入れてはいけませんし、入れたならばそれは批判の対象になります。それが歴史的に正しい表示だとしてもです。今回使ったキットは欧州はウクライナにあるメーカーのため、この謎のマークがデカールで入っていません。そのため、自分で描くか、他のメーカーのデカールを使うしかありません。今回は自分で描くことにしました。なお日本のメーカーのキットには基本このマークのデカールは入っています。

余談。このナチを連想させる謎のマークは欧州メーカーも苦心しているようで、4分割したり、半分にしてデカールにしてユーザーが勝手にあのマークにしているといったスタンスで再現したりしています。楽しい屁理屈は良い屁理屈。

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描きましたが、ちょっと失敗しましたかね。ただ離れて見れば十分なので書き直しはしません。それにしても、これ何のマークなんですかね?(すっとぼけ)

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では全ての塗装が終わったところで、ウォッシングに入りましょう。このタミヤの墨入れ塗料は筆がついているので攪拌してすぐ塗れるのがよいですね。やることはコクピットと同じです。

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溝(筋彫り)にスミ入れ塗料が入り込んでパーツの分割が強調されました。これがスミ入れという技法ですが、全体に塗るウォッシングでも似たような効果は得られます。ウォッシングの利点としては、全体に(今回は)1色でフィルターをかけるので各色の色味が近づき、落ち着いた印象になります。スミ入れは筋彫りに流れた塗料以外は拭き取るので、塗装時の印象のままパネルラインを強調できます。やりたいことに応じて使い分けます。スケールモデルにはウォッシングが親和性高いと思います。迷ったらウォッシング。この後個別に塗装したパーツを接着しまして、これで全ての作業が終了です。お疲れ様でした。案外簡単だったでしょう?手の早い人なら週末2日で終わる作業です。では、完成した写真を見ていきます。

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写真は多少加工をしています。どうですか?案外形になったのではないでしょうか。今回全て筆で塗りましたが、ムラはそこまで目立たないと思います。スプレー缶やエアブラシでの塗装が最上と思っている人もいるかもしれませんが、私はエアブラシを持っていても好んで筆塗りをしていますし、筆の良さもあると思っています。今回は初期費用が他と比べかからない塗り方ということで筆塗りで進めました。ここから模型の楽しさに目覚めてくれたなら、それこそ私の最上の喜びです。ではこの辺りで記事を締めたいと思います。普段はもうちょい適当に模型製作の記事を上げているので、気になったらそちらも覗いてくれたらと思います。では。