これだけ読めばプラモを作れるという記事を書きます。初心者の方はどうぞ見ていってください。
まずは作るプラモデルを決めます。今回は飛行機ということで、WW2期の有名な戦闘機、Bf109を作ります。
飛行機モデルはジェット機や複葉機など種類がありますが、どれを選んでも基本同じ手順で作っていきます。そのため、同じ飛行機を選ばなくても構いません。勿論Bf109と似たレシプロ機は特にやることが変わりません。
ただ、最初の1機に複葉機はやめておいた方が無難かと思います。難易度が高めで慣れていないと組み上げるのも難しいことがあります。
どの飛行機を作るのか決めたら、次はどのスケールで作るか決めましょう。縮尺と言った方がわかりやすいかもですね。1/32、1/48、1/72が飛行機模型においてメジャーなスケールですが、私は1/72をオススメします。大きすぎず小さすぎないスケールで、更に模型メーカー各社が最も発売しているのがこの1/72スケールです。また、そこそこ安いです。ということで、この記事では1/72スケールを作ります。
最後にどのメーカーから出ているキットを作るかです。メーカーとはタミヤとかバンダイとかですね。Bf109の1/72のキットはタミヤから出ているキットがオススメです。飛行機模型ではタミヤのキットが1番作りやすいです。他にはハセガワも有名ですが、こちらは現在生産されていないので除外します。ではタミヤのキットを買ったことにして進めます。
それなら私もタミヤのを、と言いたいところですが、最初に言った通り飛行機模型は作り方がほぼ同じ(同じ機種なら全く同じもあり得る)なので、違うメーカーのキットを作りますね。
ということで、ウクライナはキエフにあるメーカーであるICMのキットを作ります。先に言うと、このキットはよくあるレシプロ戦闘機の組み立て方だったのでタミヤ製を買った人も同じ組み立て方をすることでしょう。
買ったらまず何をしますか?勿論、中身を確認しますよね。同封されている説明書に内容物が書かれているのでちゃんと入っているか確認です。だいたいは、ランナー(写真のパーツが付いた枠のこと)、説明書、水転写デカールだと思います。これらが入っているビニールを開封する前なら中身が足りない場合交換してもらえます。先に確認確認!
ここから今回使った道具を紹介します。
まずは塗料から。模型用として売られている塗料には基本の3種類があり、乾燥が早いが臭いの強いラッカー系、臭いはないが乾燥が遅く塗膜が薄い水性、乾燥はラッカー系と水性の間程度で独特の臭いがあるエナメルの3種類が主に使われています。ラッカー系、水性、エナメルの順で塗り重ねても下の塗膜が溶けないという溶剤の違いがあります。希釈に使う溶剤もそれぞれ違います。
写真は今回使うラッカー系塗料。色の数が多いと思うかもしれませんが、混色して作ってもいいので調色に自信があればより少ない数でも大丈夫です。また、隣り合っていない限り似たような色は判別できないことが殆どなので似た色は買わずとも基本問題ありません。今回なら白、黒に近いグレー、薄い青、黄色、緑、銀色だけでもやろうと思えば塗れます。私は面倒なのでそのままの色を買ってしまっているだけですね。GSIクレオスのMr.COLORシリーズを使っています。
こちら下段右二つはラッカー系の白と灰色。下段左はエナメル塗料。上段右はラッカー系溶剤、左は洗浄専用溶剤。ラッカー系の溶剤は強いのでエナメルや水性塗料も洗えますが、洗浄用溶剤の方がよく溶かすのでこちらを使っています。なお写真にはありませんが、溶剤を取り出すのにスポイトを使い、塗料の攪拌には調色スティック、塗料を希釈する時に取り出す容器は万年皿を使っています。筆は模型用のナイロン製細筆です。500円くらいでした。他にプラ用接着剤のMr.CEMENT SP、ピンセット、綿棒、塗料皿を拭いたりするためのティッシュを使いました。おおよそ全て家電量販店の模型コーナーで売っています。たぶんティッシュは売ってませんがキムワイプがゴミが出ずに使いやすいです。
パーツを切り離すのに使う道具たち、デザインナイフとニッパーです。デザインナイフはカッターでも代用できますが、刃がガタガタすると怪我しやすいので私はデザインナイフを使っています。切れ味が悪くても力がかかってこれまた怪我しやすいです。模型を作ってて一番怪我するのはこの刃物での怪我です、注意。
ニッパーについては、家電量販店の模型エリアに売っているものを買いましょう。ケチって100円均一を買ってはいけません、余計な手間が発生しますし、何より切れなさ過ぎてイライラします。私は2000円ほどのニッパーですが、安いものでも構いません。一応言っておくと、2000円を超えた辺りから急に刃の切れ味が上がります。私は初めて使った時切れすぎて感動しました。
道具についてはここまで、では製作を始めていきます。
パーツを切り出す時にワンポイントアドバイス。ランナーからパーツに続く湯口をゲートと呼ぶのですが、このゲートは切り出しやすいように細くなっています。当然このゲートを切るのですが、まずはパーツの遠くから切り、次にパーツのギリギリを切るという手順を踏むと綺麗に切れます。
見づらいですが、先ほど切った後の写真。
2回目でギリギリまでゲートを切る。まだ出っ張っている部分があればデザインナイフで切り取る。この2度切りをする理由としては、綺麗にという理由の他に、1度でギリギリまで切るとパーツがえぐれやすいという理由があります。特に切れ味の悪いニッパーではほぼ確実にえぐれます。細いパーツなら折れます。えぐれたらどうするかと言えば、放っておくかパテで埋めるかです。余計な一手間が増えるので、切り離しは慎重に。注意一瞬怪我一生でしたっけ?似たようなものです。
ちなみに、切り離したパーツは無くさないようケースに入れておくとよいです。私はプラモの箱に切り離したパーツからランナーまで全て入れておいています。また、パーツは使う時まで切り離さないでおくとどれがどれだか忘れないので楽になります。
組み立ての途中ですが、今回はここまで。ここまで組んで疲れているなら一度休むとミスが減ります。では。
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